FINAL FANTASY XIV(FF14)で、本日大きな発表がありました。

 すでに発表されていた、暁月のフィナーレの新ジョブである「賢者」のアイコンデザインの変更です。

 今日は、FF14のプレイヤーに優しい配慮についてみていきます。ここまでプレイヤーに向き合うゲームは他にないと思います。

最初に発表されたアイコン

 7/11にベンチマークがリリースされたのですが、その中で賢者のジョブアイコンが初めて登場しました。

 左上の緑のマークが賢者のアイコンでした。このアイコンが発表されて間もなく、集合体恐怖症の方が「アイコンが恐怖心を煽り見る機会が多くなると考えると辛い」という内容をフォーラム(要望や意見、バグを報告する公式の掲示板のような場所)に投稿されました。

 私は知らなかったのですが、日本だけでなく、世界中のプレイヤーから同じような意見が多く寄せられたようです。私は集合体恐怖症ではありませんが、高所恐怖症・閉所恐怖症で自らこれを避けられないという辛さは理解できます。そして、このアイコンについてみるのが辛いという方は私がツイッターをフォローしている中にもちらほらいらっしゃいました。

 ただ、もう決まってしまったものだし、気持ちはわかるが変えるのは難しいのではないかというのが大多数のプレイヤーの考えでした。

 このように、大多数の人が普通ならスルーされてしまうと思ってしまいますが、さすがFF14、プレイヤーへの配慮が神でした。

7月30日、吉田プロデューサー兼ディレクターからのお知らせ

 本日事態は一転します。

 賢者ジョブアイコンのデザイン変更について

個人差があるとはいえ、世界中のプレイヤーの方からフィードバックをいただいたこと。そして、現在まだ差し替えの猶予があること。これに加えてジョブアイコンのデザインはゲーム内でも視認する機会が非常に多く、グッズ化などの際には更に多くの人の目に触れる可能性もあることから、発表済みのデザインではありますが、賢者ジョブアイコンのデザインを変更させていただこうと思います。

賢者ジョブアイコンのデザイン変更について

 そして変更されたジョブアイコンがこちら!

 私の周りでは「前より良くなった!」という好意的な意見がほとんどでした。確かにキラキラ感が増して、ちょっとブーケっぽい感じで可愛いなと思います。私も前よりこのアイコンの方が好きです。

 確かに、ゲーム内だけではなく、例えばパセラのエオカフェとか、スクエニカフェとかでこのピンバッチが今後展開されるとなると、集合体恐怖症の方に配慮したアイコンにした方がゲームを知らない方に対しても濫りに恐怖心を煽ることが無くなります。

 本来の意味合いからはずれますが、誰もが安心してみることができるという点においては一種のユニバーサルデザインと言えるかもしれません。

これまでもより多くの人が楽しめるように努めてきた FF14

 今回の変更だけではないんです。今までもより多くのプレイヤーが楽しめるように努めているFF14。その中の一つに「サウンドの視覚表現」と「色覚多様性への対応」があります。残念ながら機能的な問題からWindows版のみなのですが、それでもより多くの人により良いゲームを体験してもらおうという気概が見えてきます。

サウンドの視覚表現

 これは耳が聞こえづらい方でもゲームの音が視覚的に捉えられるようにする機能です。

 実は2014年9月に実装されたパッチ2.38実装なので約7年前!こんなにも前からアクセシビリティを真剣に考え実装しているんです。

サウンドの視覚化について耳が聞こえづらい方へのサポート機能として、「音」を波形として視覚化する機能を実装します。本機能を有効にすることで、ゲーム内から発せられている「音」が視覚的に捉えられるようになります。また、エオルゼアという世界には「音が溢れている」というプレイ体験をしていただきたいと考えています。

2.38パッチノート

色覚多様性への対応

 こちらはパッチ4.3で対応。3種類のパターンがあります。

4.3パッチノートより

 比較的最近実装されたものとしては南方ボズヤ戦線のCE「腐乱野菜『ピーリフール』」でも対応が行われました。

 ピンクの床と青の床を交互に踏まなくてはならないのですが、この色を分別しにくい方がいらっしゃいました。

 そこで誰でも判別できるように、床に模様をつけることによって解決!

 ピンクにはハートを、青にはハートが割れた模様をつけてよりわかりやすくなりました。結構可愛い。

 こちらをフォーラムに投稿された方も「対応してくれて嬉しかった」とプレイヤーサイトの日記に書かれていました。こういった配慮を速やかに行えるのはとても素晴らしいと思います。

 (これを撮りに行くためにわざわざ沸かせたのですが、模様を撮ってる間に死んじゃった笑)

真摯に向き合う姿勢が信頼につながっている

 ゲームそのものが面白いのも大事なのですが、このようにより多くのプレイヤーが世界を楽しめるようにプレイヤーと真摯に向き合う姿勢が評価を得ています。

 また、このアイコンの件で、元のアイコンを「申し訳ない」とは言わず、決してデザイナーの仕事を否定していないところも「できる上司」なのだと思います。

 14のプレイヤーは社会人が多いので、特にこういった部分にシンパシーを感じやすいのもあるんだと思います笑

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